裸婦像制作過程



修業中の身としては実際のモデルさんを描く貴重な機会。

3日間(9時間)の必死の格闘の記録です。

《F15号、油彩》




1日目



 

クロッキーのあと、

大まかな陰翳と形をとりました。

久々のイーゼル使用で

お恥ずかしいですが…

普段使わない筋肉(?)がぷるぷる。




2日目



 

師匠に構図と背景を注意され

ややへこんだものの、

時間的に大きな変更は出来ないので

少しでも良くなるように、

人体のボリュームや奥行きを意識し

僅かな明暗もとらえようとしました。




3日目



最終日

 

タイムリミットまで頑張ろう…

特に手の描写に燃えました。

あと、難しかったのは、明るい部分。

全部同じ色調になっていると

指摘を受けたので

ギリギリまで調子をつけました。



と、いうわけで…ひとまず時間切れ。あとで背景とグレーの部分を調整できればと思います。

イラストを描くのとは違う久々の空間感覚、素材を把握するのに時間がかかり困惑しつつも

人体についてまた謎が深まったり、少し理解できた(?)り、他者にアドバイスを頂けたことも収穫でした。

デッサンをすると、失われるものがあるという説も聞いたことがあります。

デッサン経験の有無が、描くという行為そのものの純粋な動機に、何らかの影響を及ぼすこともあるとは思います。

しかしやはり個人的には実際のモデルをデッサンしたり観ながら描くのは、絵描きには必須だと感じました。

どんな形であれ、視界や作品に生きてくることがあると思います。

描きながら、自分の未熟さを痛感し、反省し、がっかりもしましたが

何はともあれ楽しかったです。

なかなか時間を取れませんが、また修行の機会を得られたら良いなと思っております!



次の作品へ


前の作品へ



ギャラリーへ戻る